出版社内容情報
マリンブルーの蝶、天然記念物の蝉――遥かなる緑の島々は固有の動植物の宝庫だ!《東洋のガラパゴス》に魅せられた写真家が、陸上生物の生態を紹介し、独自の進化を経た生物相の謎を解くユニークな観察レポート。復帰30周年を迎え、父島の空港建設、世界自然遺産登録への動向など、島の未来も問う。
内容説明
陸上生物たちはどこから来たのか?「東洋のガラパゴス」の不思議。マリンブルーの蝶、天然記念物の蝉の謎を解く。
目次
1 遙かなる緑の島へ―プロローグ
2 血のつながらない兄弟―メグロとメジロ
3 地上を歩く鳥と空飛ぶ哺乳類―アカガシラカラスバトとオガサワラオオコウモリ
4 マリンブルーの妖精―父島のオガサワラシジミは絶滅したのか?
5 血のつながらない兄弟―ハワイアンブルーとオガサワラシジミ
6 進化の断面を聞く―「二つ」のオガサワラゼミ
7 「デンドロカカリヤ」―タンポポの木とキキョウの木
8 残された最後の一株―ムニンツツジと帰化生物たち
9 兄もまた父と同じ道をたどるのか?―小笠原空港建設をめぐって
10 原生林に忍び寄る足音―乳房山と石門カルスト台地
11 小笠原の未来へ―エピローグ