ロシア宇宙開発史―気球からヴォストークまで

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  • サイズ A5判/ページ数 486,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130611619
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C3050

出版社内容情報

時代の先端を進んだロシアの宇宙開発の歴史を、豊富な文献資料をもとにダイナミックに描く。

地球は青かった――.はじめての有人宇宙飛行はロシア/ソ連によってなされた.宇宙開発の父ツィオルコフスキーから世界初の宇宙飛行士ガガーリンまで,時代の流れに翻弄されながら宇宙時代を拓いた先駆者たちの活躍を,豊富な文献資料をもとに生き生きと描く.

序章 人類の夢「天空への飛行」――気球の誕生
第I部 気球からロケットへ
第1章 19世紀ロシアのパイオニアたち
第2章 宇宙時代の預言者――ツィオルコフスキー
第3章 ロマン実現への胎動 1921年-1929年
第4章 ロケット研究の核の誕生――気体力学研究所とギルド 1929年-1933年
第5章 反動推進研究所発足と大テロルによる壊滅 1934年-1940年
第6章 戦雲下のロケット開発 1941年-1944年
第7章 ドイツにおけるロケット開発
第II部 宇宙活動への布石――ロケット開発
第8章 ドイツの地からの復活――A-4ロケット調査 1945年-1946年
第9章 ロケット自主開発――模索期 1947年-1951年前半
第10章 ロケット自主開発――確立期 1951年後半-1957年前半
第III部 夢の実現
第11章 宇宙時代の幕開け 1957年後半
第12章 月うちあて計画と有人スプートニク開発 1958年-1959年
第13章 飛躍に備えての雌伏の年 1960年
第14章 初の有人軌道飛行 1961年-1963年
終章 ロマン追求の終焉 1964年-1965年初め

【著者紹介】
冨田信之:武蔵工業大学名誉教授

内容説明

スプートニク、ヴォストーク、そしてガガーリン―大テロル、大祖国戦争、そして冷戦と政治に翻弄されながらも突き進んだ宇宙開発の先駆者たち。その苦難の足跡を、豊富な文献を基に明らかにする。

目次

人類の夢「天空への飛行」―気球の誕生
第1部 気球からロケットへ(一九世紀ロシアのパイオニアたち;宇宙時代の預言者―ツィオルコフスキー;ロマン実現への胎動 一九二一年‐一九二九年;ロケット研究の核の誕生―期待力学研究所とギルド 一九二九‐一九三三年;反動推進研究所発足と大テロルによる壊滅 一九三四‐一九四〇年;戦雲下のロケット開発 一九四一年‐一九四四年;ドイツにおけるロケット開発)
第2部 宇宙活動への布石―ロケット開発(ドイツの地からの復活―A‐4ロケット調査 一九四五年‐一九四六年;ロケット自主開発―模索期 一九四七年‐一九五一年前半;ロケット自主開発―確立期 一九五一年後半‐一九五七年前半)
第3部 夢の実現(宇宙時代の幕開け―一九五七年後半;月うちあて計画と有人スプートニク開発―一九五八年‐一九五九年;飛躍に備えての雌伏の年―一九六〇年;初の友人軌道飛行 一九六一‐一九六三年)
ロマン追求の終焉―一九六四年‐一九六五年始め

著者等紹介

冨田信之[トミタノブユキ]
東京都市大学(元武蔵工業大学)名誉教授(博士(工学))。1960年東京大学工学部航空学科卒業。新三菱重工業(株)(現三菱重工業(株))勤務。1995年武蔵工業大学教授。2005年定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

A.Sakurai

0
ソ連崩壊後,未公開だった資料が明らかになり隠された真実が陽の目を見ると大きく期待された.ところが,本当に大きな政治経済的な隠れていた真実というものは出てこなかった.大体はソ連時代から漏れていたことだったのだ.しかしながら,細部は事情が異なる.全く知られていなかった細部が山のように明らかになる.これが異様に面白い.しかし、デティールなので前提とする専門知識が無いと全くわけワカなので、面白さは伝わらない.自分の専門分野ではすでにだいぶ前に1ページ毎に眼から鱗がポロポロ落ちて山をなす好書をいくつか読んでいる. 2012/09/08

amaneshino

0
ページを捲っていたらいつの間にか大きくなっていた。それはロケットの大きさであり、後続距離の長さであり、コロリョフ愛してるの声であり、それらを支える組織の大きさであった。本書では思い出したように顔を出す行間の情報でしかないけれど、濃い人物描写像に挟まって『ロマンと競争の時代』を突き進む材料には十分すぎた。個人的には、勝手な想像だが教師として牧歌的にも思える人生をエンジョイしつつ社会主義が神様に祭り上げたツィオルコフスキーの姿がツボに。下げ要素はいくらでもあったが、手を止めない程度に留めて良かったと思う。2012/04/09

YS-56

0
ソヴィエト・ロシアのロケット開発は、第二次大戦前のスターリンによる大粛清で一度壊滅状態になっており、その再開は、ドイツのA-4を完全に真似するところから始まりました。ロケット開発を基本的に軍事用だと考えていたロシアが宇宙開発に本腰を入れだすのは、アメリカ合衆国が1957~1958年のIGY(国際地球観測年)に人工衛星を打ち上げると宣言してからでした。ロシア(というか、フルシチョフ)が対抗し、推進した計画は歴史に残る通り、世界初が多くありました。それらを知ろうとするならば、本書は良い資料となるでしょう。2012/03/05

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