出版社内容情報
わが国の科学者や運動家にも大きな影響を与えている米国の代表的エコロジストによる、世界8か国に翻訳された名著。人間関係の社会的不公正が環境破壊をもたらすとする著者は、新左翼を含む旧思想を批判しながら、人間と自然を貫く自由と解放の道をさぐり、社会構造変革の指針を提示する。
内容説明
自然と社会とを貫く自由と解放の道を今、鮮烈に提示する。主要８か国語に翻訳されたソーシャル・エコロジーの名著。
目次
第１章 本書をなぜ書いたか
第２章 社会とエコロジー
第３章 ヒエラルキー、階級、国家
第４章 歴史における転換点
第５章 自由の理想
第６章 革命的プロジェクトを定義する
第７章 現代社会から来たるべき社会へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みか
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「世界を苦しめている貧困と飢餓のほとんどは人間と自然に対する企業的な搾取、アグリビジネスや社会的な抑圧にみられるような搾取に起源をもつ」という言葉が、強く印象に残りました。マレイ・ブクチンは本書でソーシャル・エコロジーを提唱しています。「人間による人間の支配」が、世界の貧困と深刻な環境破壊をもたらしているのです。社会正義と環境保護、そのどちらも早期に実現されなければならない人類の課題だと思います。2008/04/21
