出版社内容情報
ヨーロッパ各地で暴動を起こす悪名高きイングランドのサッカー・フーリガン。極右、人種差別、アルコール、犯罪へと走るフーリガンの若者たちの実態を、行動を共にしたジャーナリストが生々しく伝える緊迫の記録。〈暴力〉から生じる戦慄と陶酔――この衝撃は『時計じかけのオレンジ』の世界だ。
内容説明
サッカー暴動の真相。極右、人種差別、犯罪に走るイングランドの裏面、フーリガンの若者たちの実態を生々しく伝える緊迫のドキュメント。
目次
カーディフ郊外のとある駅
マンチェスター
トリノ
サンダーランド
マンチェスター
ベリー・セント・エドマンズ
ケンブリッジ
フラム、ドーズ・ロード
デュッセルドルフ
サルデーニャ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロピケ
3
Newsweekの今読むべき本50冊に選ばれていて、「(フーリガン)行為のルーツが実は文化的階級の不平等さにあると分析している」と紹介されていたので気になって読んでみました。「文化的階級の不平等さ」とは何を指していたのだろうか?オーウェルの『ウィガン波止場への道』を引用して労働者階級について言及していたあたりだったのかな。それにしても、フーリガンの暴力の凄まじさ読んでいて辛かった。酷すぎる。2010/01/14
靖
1
暴力的サポーター集団、「フーリガン」が最も荒れていた1980年代にイングランド在住のアメリカ人ジャーナリストがその内部から描写したノンフィクション。吐き気をもよおすような暴力と差別、群衆のもつ狂気がその個々の構成員を通して克明に描かれる。集団心理などに興味のある人には類書にはない体験知識が得られる画期的な一冊。2010/05/09
葉
0
先日、浦和レッズのサポーターが人種差別的な弾幕を掲げて無観客試合となったことがあった。サッカーの母国イングランドのフーリガンはそんなものではない。この本では著者とマンチェスターやトリノ、サンダーランドなど各地のフーリガンとの関わりが書かれている。暴力や死亡は当たり前のようなもので、サッカーに命を色んな意味でかけているフーリガンの特色について書かれている。人種差別は当たり前で、暴力団との小競り合いや警察との関係などが書かれている。鍵括弧がついたりつかなかったりで訳もところどころ変な気もする。俗語なども多い。2014/03/28
Tsuzumi Aoyama
0
警官の目に吸いついて眼球を吸い出すなんて、もうキチ●イ沙汰。内容の詳細は忘れてしまったけれど、その一節だけがなぜか記憶に残っている。
pixy
0
フーリガンのリアルを垣間見ることのできる本です。この本を通じ、日本のサポーターの素晴らしさを再認識しました。また、このようなフーリガン締めだしに成功したプレミアリーグに対して更なる興味がわきました。2012/05/05