出版社内容情報
ブナ原生林の保護運動で吉川英治文化賞を受けた著者による、笑いあり涙ありの奮戦記。10数年にわたる「自然を守る少年団」の活動や、ブナ原生流域踏査行を活写するかたわら、麓の町を襲う大洪水や動植物の生態を報告する。人と自然との共生を願う誠実な語り口に、読者は深い感銘を覚えよう。
内容説明
ブナの林こ、恵みの林こだ。人と自然の未来を見つめる誠実な眼差しをもって、ブナ原生林の保護を訴える渾身の書下し。
目次
第1章 鉱山とカメラ(転校と自然観察;豪雨による鉱山の危機;白神から足尾銅山へ)
第2章 すばらしき白神山地(初の団体登山;藤駒湿原と植物学入門;秋田自然を守る友の会;秋田自然を守る少年団)
第3章 白神山地と青秋林道(滞る自然公園の拡大計画;早春のブナ原生林;青秋林道計画;憤激をかった営林署)
間章 ブナ原生流域踏査行
第4章 東奔西走(初の国会陳情;広がる支援の輪)
間章 一の又沢踏査行
第5章 白神山地のニホンザル(人里に下りるサルたち;ニホンザルの冬の生活と行動;狭められる生活圏)
第6章 川からの声 山からの声(林野庁長官への直訴;今こそ保護保全の英断を)