内容説明
ピカソ、デュシャン、ブルトン、キキとの友情や恋愛が、写真の名作を生んだ。大戦間の「モンパルナス」の息吹を、エピソード満載で伝える読物。
目次
来訪者
ザ・クォーター
フラッシュバック
ダダ間奏曲―チューリッヒ・パリ・ニューヨーク
引っ越し
写真家マン・レイ
ポートレート・ギャラリー
理性への回帰
パリの生活
気晴らし〔ほか〕
著者等紹介
ロットマン,ハーバート R.[ロットマン,ハーバート R.][Lottman,Herbert R.]
1927年、ニューヨーク生まれ。文化史家。カミュ、フロベール、ヴェルヌなどフランス文人の伝記、フランス近代史に関わる著作を数多く手がけ、91年にフランス政府から勲章を授かった
木下哲夫[キノシタテツオ]
1950年、東京生まれ。京都大学経済学部卒業。パリ第三大学英文科履修。翻訳家
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感想・レビュー
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あきらパパ
5
画家であり写真家であったマン・レイの交遊関係を通じて、彼がおよそ20年間過ごしたパリ-モンパルナスを描いた書。狂乱の時代と言われた1920年代のモンパルナスの息吹きが伝わってくる。マン・レイと関わりのあった今でこそ有名な芸術家-デュシャン、ブルトン、エルンスト、藤田嗣治、ピカソ、ダリ……-との、そして、魅力的であったキキやリー・ミラーとのエピソードが満載。華やかしき頃のモンパルナスに惹き込まれた。原題の『MAN RAY'S MONTPARNASSE 』の方が相応しい。邦題では俗っぽくなってしまった。2018/05/18