内容説明
終焉と誕生が重層化しあった1800年頃を舞台に、カーニヴァルにおける象徴の価値転倒をラジカルに変容させた、巨匠の「想像力」とその「演出」を探る。新しい美術史の旗手による、学際的で鋭利なゴヤ論。
目次
第1章 象徴形式としての世紀の転換
第2章 カーニヴァルは死んだ、カーニヴァル万歳!
第3章 眩暈
第4章 純粋理性の診療所
第5章 ゴヤの薬局
第6章 言語のカーニヴァル
第7章 王家の遊戯
第8章 ハッ‐ハッ、ホッ‐ホッ、フッ‐フッ、ヘッ‐ヘッ!
著者等紹介
ストイキツァ,ヴィクトル・I.[ストイキツァ,ヴィクトルI.][Stoichita,Victor I.]
1947年、ブカレスト生まれ。著作が高い評価を受けている、新世代の美術史家。現在、スイスのフリブール大学教授で、近現代美術史を講義している
コデルク,アンナ・マリア[コデルク,アンナマリア][Coderch,Anna Maria]
スペイン出身でストイキツァ夫人。ヘローナ大学で近現代美術史の教鞭をとった後、現在、翻訳と美術史研究をストイキツァと続けている
森雅彦[モリマサヒコ]
1952年、仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了(美学・西洋美術史専攻)。宮城学院女子大学学芸部教授(イタリア・ルネサンス美術史専攻)
松井美智子[マツイミチコ]
仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了(美学・西洋美術史専攻)。東北学院大学教養学部教授(スペイン近世美術史専攻)
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