出版社内容情報
戦後のドイツが生んだ世界的バリトン歌手が『シューベルト』に続いて贈るシューマンの〈音楽と生涯〉。歌曲を中心に、時代的・文化的背景、同時代や後世に与えた影響、テクストの詩人についてなど、興味深い考察を行なった本書は、長年にわたる著者の演奏体験に支えられ、強い説得力に満ちている。
内容説明
「自由な芸術家」シューマンの肖像。本書はシューマンが声高には口に出さなかった多くのことが、リートのなかに音となって表現されていることを示した。
目次
真の詩人の頭に音楽の花輪を置く
幽霊や生霊に口がきけたら
歌の目覚め
たんなるヴィルトゥオーゾになるつもりはありません
もう我慢できない
歌の作曲
私の魂よ
私だってときには歌える〔ほか〕