内容説明
「透明な壁」の外に出ようとする住民と、それを見守る天使。絶望のなかでも、彼らは、あくまでも明るく、限りない勇気をたたえている―。英国公演・日本凱旋公演をも果たした伝説の作品の決定版。
著者等紹介
鴻上尚史[コウカミショウジ]
1958年生。早稲田大学法学部卒。劇作家・演出家。第三舞台、KOKAMI@network主宰
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感想・レビュー
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西
14
伊丹AI HALLで再演されている芝居を観に行っているので再読。いろんな哀しみがあって、受け止めてあげたいけど受け止められない想いがあって、これほどせつない芝居があるかなと思う。実際の人生で悲しさに浸りつづけて人生を捨てることはよくないけど、芝居は悲しさとともに優しさと元気を与えてくれると思う。うまく説明できないけど。 いつもケイに感情移入していたけど、自分はチハルの方に似ているなと今日初めて思った。舞台でかかっていたかりゆし58の流星を聞きながら、明日もう一度観に行く。2016/08/27
Yuichiro Itose!!
3
色々想像できる素晴らしい作品だと思う。 天使1が神様だー!とか。 ほんとにドームの外は焼け野原なの? 意味のなさそうなセリフにもなにか重大な事が含まれてそうで。解読難しい。 全部のセリフが重要な気がしてしまう(´・ω・`) 勉強になります。 うーむ!2013/05/18
猫町鯛河
2
面白い。そして、テンポも良い。
のほほんなかえるさん
2
題名が実に素敵だ。映画『ベルリン、天使の歌』に感化され著者はこの作品を書いたという。内容は「SF・世界系・若干の不真面目喜劇」の三題話だ。笑いって難しいね。涙はもっと難しいね。2011/04/19
hajimemasite
0
ドームに閉じ込められている時、読みたくなったので、手を出してみた。たぶん、天使が出るくらいには抽象的な作品だから、いくらでもアナロジーはできると思うのだけれど、そういうことをそっちのけにしてもいいくらい、全てが消え去る様が好き。2020/06/15