チベットの潜入者たち―ラサ一番乗りをめざして

チベットの潜入者たち―ラサ一番乗りをめざして

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  • サイズ B6判/ページ数 321,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560030448
  • NDC分類 222.9
  • Cコード C0025

内容説明

禁断の国チベットは、命がけで聖都をめざしたヨーロッパ列強のスパイ、軍人、探検家、宣教師、神秘主義者、登山家たちによって、いかにそのヴェールをはがされていったのか。

目次

禁断の国チベット
モントゴメリー大尉の偽巡礼スパイ
マニ車と六分儀を手に、ラサへ
世界の屋根に金を求めて
聖なる都への競争の始まり
ラサにかけた四つの夢
探検家の死
ランドーの奇想天外な冒険
スージー・リンハルトの悪夢
ついにラサへ
「炎のように輝く黄金の屋根」
雪の障壁
ラサ、警戒を緩める
神の国への降下
ラサの紅衛兵

著者等紹介

ホップカーク,ピーター[ホップカーク,ピーター][Hopkirk,Peter]
1930年生まれ。ITN(英国独立放送公社テレビニュース)のリポーター及びニュースキャスター、デイリー・エクスプレス紙のニューヨーク特派員を経て、中東・極東地域の専門記者としてタイムズ社におよそ20年勤務。この間、中央アジア、コーカサス、中国、インド、パキスタン、イラン、トルコ東部を広く旅行する。その後文筆活動に専念し、これらの地域を舞台に6冊の著書を執筆している。著書は世界14か国で翻訳され、1999年にはその著述家・旅行家としての功績に対して、王立アジア協会からパーシー・サイクス卿記念メダルが与えられた

今枝由郎[イマエダヨシロウ]
1947年生。大谷大学史学科卒。パリ第七大学国家文学博士、チベット歴史文献学専攻。フランス国立科学研究センター研究ディレクター

鈴木佐知子[スズキサチコ]
1973年生。京都大学仏文科卒。翻訳家

武田真理子[タケダマリコ]
1973年生。名古屋大学言語学科卒。翻訳家
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2023/11/14

kinka

1
19世紀末から20世紀初頭、列強のグレート・ゲームに巻き込まれる神秘の国チベットを、主に諜報員や探検家(若しくはその2つの兼任者)の記録から描くノンフィクション。この国の苦難の歴史は今も続くが、まず思ったのは、あの状況でよくもまあ長いこと独立国の体裁を維持できてたなあと。有望な金山があるとはいえ、緩衝国としての位置と、厳しすぎる自然の恩恵だろう。老練な旅行者達を何度も阻む自然の描写はまさに無理ゲー。この辺がアフリカとかインドとの違いかな。また、侵略者の視点で見えてくる彼らの一種傲慢な姿勢も印象に残る。2015/05/13

おとや

0
18世紀から19世紀の英露のグレートゲームに絡み、チベットに潜入しようとした西洋人たちの記録をまとめた書物。河口慧海についても少し記載されている。筆者はなるべく公正な視点から記述しようとしているようだが、時折白人主義てきなものが見えることがある。それにしても、善かれ悪しかれ英国に比べて中国(共産党政権)のやり口は「洗練されていない」ものだ。下の方が書かれているような、「チベット人の悪い面」が強調されているという印象は受けなかった。2013/12/16

のーべる

0
全体的にチベットの人の悪い面が強調されている本に思えたけど、実際はやっぱり自分の目で見てみないとわからないなぁというのが印象。 というような考えも、チベットの人にとっては迷惑な話なんやろけど…。 英露仏米などの欧米諸国からチベットのラサを目指して潜入を試みた人たちのお話です。2012/08/22

niko婆

0
チベットはチベット。イギリスじゃないし何より中国じゃない。静かに暮らさせてあげたいよ、まったく。2010/09/29

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