日経プレミアシリーズ<br> 地形で読む日本―都・城・町は、なぜそこにできたのか

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日経プレミアシリーズ
地形で読む日本―都・城・町は、なぜそこにできたのか

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  • サイズ B40判/ページ数 271p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532264673
  • NDC分類 291
  • Cコード C1225

出版社内容情報

先人たちはどのように日本の国土を認識していたのか。古代にはなぜ、しばしば宮都の位置が遷されたのか。なぜある時代には山中に、あるときは平地に築かれたのか。どのように城下町が形成され、都市が発達していったのか。さまざまな地図を読み取り、地形を読み取ることで、歴史の底流に迫る。

内容説明

立地を知れば歴史が見える。都が北へ、内陸へと移動したのはなぜか。城郭が時には山の上に、時には平地に築かれた理由。どのようにして城下町が成立し、どのように都市が水陸交通と結びついていったのか。地形図や古地図、今も残る地形を読みながら、私たちがたどってきた歴史の底流を追う。大好評の歴史地理学入門第2弾。

目次

第1章 国土をどのように認識してきたのか―日本図を読む(古地図とは何か;古代国家の政策と「行基図」に関わりはあるのか ほか)
第2章 宮や都を遷したのはなぜか(「内陸の宮」と「臨海の宮」;飛鳥諸宮と難波宮 ほか)
第3章 古代・中世の山城と平地の居館(古代の山城の例―大宰府の大野城と椽城;近隣住民が逃げ込む城―「逃げ城」と神籠石 ほか)
第4章 城はなぜ山から平地に移動したのか(山城から平城へ―上杉氏と毛利氏;山城から麓・平地への移動―鳥取城・岐阜城 ほか)
第5章 都市はどのように交通と結びついていたか(街道の規模と機能;中世の貿易都市―堺・博多 ほか)

著者等紹介

金田章裕[キンダアキヒロ]
1946年富山県生まれ。博士(文学)。京都大学名誉教授。京都府立京都学・歴彩館館長。京都府公立大学法人理事長。礪波市立礪波散村地域研究所所長。専門は人文地理学、歴史地理学。69年京都大学文学部卒、74年同大学大学院文学研究科博士課程修了。94年同大学文学部教授、01年副学長、04年理事・副学長、08年大学共同利用機関法人・人間文化研究機構機構長を歴任。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

112
昔の人は日本地図など知らず、住む場所とその周囲しか知らなかった。そのため権力者は少しずつ地理や地形を調べ、支配に適した場所に本拠地を置いて交易を行い勢力範囲を広げていった。範囲の変化に伴って新たな屋敷や城が築かれ人が集まり町ができる上で、当然ながら守りやすく住みやすく水陸の便が良い土地が求められた。古代に遷都が繰り返され、中世から戦国期に山城が作られ、政治の中心となる平城へ移るプロセスを規定した地形と地理こそが日本の歴史を左右した。そんな島国だからこそ、今日まで至る日本の国民性が形成されたのかもしれない。2022/09/23

Eddie

3
せっかく地図があるのに小さくて読めないし、地理的内容というよりは歴史メイン。 期待していたのとはちょっと違ったかな...。2023/01/21

るぅ

2
ブラタモリ的なマニアックなものを想像してたんだけど、想像以上に地理色より歴史色が濃く、地形に関しては基本的なことしか書かれてなくてちょっと残念。もう少し地形を掘り下げて欲しかった。2022/06/29

たかぴ

2
戦乱期での山城での防備性の高さから、江戸時代での流通、利便性に優れた平城への以降は地形、地理に現れ、現在からも窺い知る事が出来るなー。2022/06/09

marsh

2
大化の改新の中大兄皇子(天智天皇)が百済をめぐる戦乱に出兵し敗れたことから、いくつかの逃げ城を建設し更に難波宮から内陸の琵琶湖畔に設けた大津宮に遷したが、政治機能は天皇の宮に集中していた訳でなく外交は瀬戸内海に面した難波に、政治機能は主要豪族のいた飛鳥などにあり、分散化されていて天武天皇の時に政治中枢を一元化する構想を持ち持統天皇によって藤原京への遷都になった。こうしたエピソードなど歴史を地形から洞察した歴史地理学的一冊。2022/02/12

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