出版社内容情報
チベットの仏典を数多く日本に請来し、1955年学士院賞を受賞した故多田等観氏の遺した唯一のチベット滞在記。1913年から10年に及ぶラマ僧修業など、貴重な体験が語られる。
内容説明
1913年から10年の長きにわたってチベットに滞在し、ラサのセラ寺で修行を重ねた著者が、チベット潜入にはじまって、13世ダライ・ラマとの交流、僧院生活、チベットの仏教、巡礼の旅などを語る―著者唯一の遺稿。
目次
第1章 チベットと私
第2章 ラマ僧生活
第3章 印象に残ったチベット人
第4章 霊地巡礼の思い出
第5章 太陽を目ざす民族の移動
第6章 チベットの風習
第7章 古いインドにつながるチベットの仏教
座談会・多田等観先生を語る(北村甫;山口瑞鳳;大鹿実秋)