出版社内容情報
アルプス全山中もっとも困難な六つの北壁グランド・ジョラス、ピッツ・パディレ、ドリュ、マッター・ホルン、チマ・グランデ、アイガーヴァンドの登行に成功した名ガイドの登行エッセイ。山と自分との間に血族関係が成立した、という著者は自然と人間との霊妙な交感を生き生きと物語る。
内容説明
この作品は、感受性に富んだ、教養の深い山の詩人の手になった作品で、山に生涯の夢をかけ、垂直の岩壁に身をさらしながら青春を生きぬいたアルピニストの苦闘と歓喜が、詩的な直感で描かれている。本書の価値は、これが紀行文、または記録だけにとどまらないで、真のクライマーは単なる登攀機械ではないこと、その登山観においても秀でていることを如実に知らせ、山での思索と行為について大切なものを教えている点である。
目次
グランド・ジョラスの北壁
ピッツ・バディレの北壁
ドリュの北壁
マッターホルンの北壁
チマ・グランデ・ディ・ラヴァレドの北壁
アイガーの北壁(アイガーワンド)