内容説明
アマゾン源流,ジャワ・クラカタウ,南極,パタゴニア,アフリカ・ニイラゴンゴ,世界的アルピニストの驚異の秘境行.
目次
オリノコ川の源流で
クラカタウ、大災害の跡に立って
オーストラリアの赤い中心部
メルヴィルのあとをたずねて
アコンカグアの不運
世界の果てで
ニイラゴンゴの地獄墜ち
原始の人びとの間で、旅のメモ
わが思い出の地、南極
アマゾン川の水源で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
梅子
3
7大陸の僻地・極地を超人的な気力と体力で極め、壮大で叙情的な自然と、それに寄り添って生きる原住民の姿をありのまま記す、好奇心を極限まで高められる名著。訳者も素晴らしく、決して上手くない著者の文章を美しく語彙豊かに訳している。その訳者があとがきで述べているが、本書の心情の吐露や思い入れを込めた風景描写は大変精密で色彩豊か。また、消費主義が原始的な生活を送っていた人々の社会を侵食していく有様を痛烈に批判するのも面白い。何より、K2の惨劇を経て山より冒険を選んだ"伝説の登山家"の生き生きとした姿に嬉しくなった。2017/12/03
ちえぞー
0
やや読みにくいが、面白い。図録がもっと沢山欲しい。2009/11/17