ドキュメンタリー・フランス史<br> エチエンヌ・マルセルのパリ革命

ドキュメンタリー・フランス史
エチエンヌ・マルセルのパリ革命

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  • サイズ B6判/ページ数 226,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784560029497
  • NDC分類 235.04

出版社内容情報

 中世末期、百年戦争下の荒廃したフランスに、早くも議会制民主主義をめざした民衆革命があった。パリ水上商人組合の頭領エチエンヌ・マルセルが国王に挑んだこの反乱はやがて鎮圧され、失敗に終わる。パリ市のシンボルカラーの赤と青の2色の頭巾はこの早熟の革命の象徴であった。

内容説明

本書は、1358年7月31日の事件を中心に据え、中世末期フランス史の大筋をふまえながら、ペストの大流行によって壊滅状態におちいった西ヨーロッパ社会の様相を背景として百年戦争前半期の政治・経済・法制上の危機が克明に解説されている。このドラマの主役は、王太子シャルルが代表する「封建王政」とパリ商人会頭エチエンヌ・マルセルを筆頭とする新興市民階層であり、初期絶対主義の萌芽と、早熟な議会制民主主義の誕生とを予感させる緊迫した政治・社会状況が展開されている。

目次

1 黒死病大流行から王位継承争いまで
2 第三身分の台頭
3 三部会の建言
4 パリ商人会頭の反撃
5 湧き立つパリ 下り坂の三部会
6 ナヴァール派と市民の提携
7 パリの革命
8 摂政派の三部会
9 「ジャックたち」の2週間
10 パリ攻防戦
11 エチエンヌ・マルセルの暗殺
12 和解
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rbyawa

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ドキュメンタリー・フランス史の2冊目、ちょうど英仏百年戦争の初中期の頃の話で、どっちかというと主点はフランス王太子シャルル(シャルル5世、賢明王とか学者王と訳されてますね)だったんじゃないかと思う、内容を一言で表せば「我らの陰険な摂政は」というラスト付近の一文だろうか。思わず頷いてしまった。要するにイングランドやナヴァール王国のフランス介入に呼応して、パリの繊維商人が起こそうとした革命の話、国民という言葉も概念すらない時代、早すぎたんだろうか、やっぱり。2010/01/19

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