内容説明
ジャコバン派を支持していた将軍ボナパルトは、軍事的天才として頭角を現わすや、たちまち政界に参入し、着々と玉座に到る道を進む。そしてついに、1804年12月2日、ノートルダム大聖堂で盛大な戴冠式を行ない帝位についた。彼はいかにして自らの神話を築き上げたのか。彼は取り巻く人々にいかなる反応を示し、いかなる証言を残したか。この大イベントの本質は何か。儀式はいかに準備され進行したか。そしてその行末は?
目次
第1部 玉座のきざはし(ルイ・ダヴィッド;ジョゼフィーヌ;ジョゼフ・ジュベール)
第2部 玉座(帝位)
第3部 玉座と祭壇(ピウス7世;秘密結婚;聖職者たち;フーシェ;ゴヤ)