内容説明
若き医師・原田の留守を襲った突然の悲劇――拳銃で撃たれて血の海に横たわる父。明らかに凌辱を受けた上で殺されていた妹。そして原田の恋人までもどこかへ連れ去られたらしい……。――誰が何のために……?復讐心に燃え、原田は父が臨終のときに漏らした“ケイサツニ、クラシイ……”という言葉の意味を追跡しはじめた。が、その核心に迫った時に彼は、三十余年前に行われた残虐な事実と、それを抹殺しようとする巨大な権力の存在を知った……。サスペンス・アクションの傑作長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
66
かなり官能小説気味だけど、最後国家を敵にしてまで復讐を遂げる信念が凄かった。2010/01/27
キー
7
1977年の西村寿行作品。 父親と妹を謎の組織に殺された青年医師・原田が、医師の地位を捨てて謎に迫る、前半社会派ミステリー、後半復讐サスペンス。 序盤から、原田の父親が太平洋戦争時代に従軍していた、ということに秘密があることは読者に示されていましたが、中盤過ぎに読者に明かされる秘密が、『アレ』だとは! 読者に謎が明かされてからは、復讐サスペンスになりますが、壮絶なのはラスト40ページ。 舞台はアラスカの山岳地帯になり、冒険小説の要素が強くなりますが、このラストが作品中で一番熱い気持ちにさせられました。2022/07/03
じゅり
1
色々な意味で男性向けの小説。☆2つ。2011/08/31
つちのこ
0
1984年頃読了