内容説明
ここ十数年来、日本人のシルクロードに寄せる関心は目をみはらせるものがあり、その概説書の類も数多く刊行されているが、大部分は交通史を主体とするもので、真に東洋文化と西洋文化の交流、文化変容を解明したものはほとんどないと言ってもよい。本書は、これまで三十数年間にわたって、シルクロードを中心に、東西文化交流の歴史について研究をつづけてきた著者が、最新の成果をいくつかのテーマに分けて、できるかぎりひろく、しかも簡潔に述べたものである。
目次
第1章 東西文化交流とシルクロード
第2章 シルクロードの実態
第3章 史前時代の東西文化の交流
第4章 『漢書』西域伝の世界
第5章 1―6世紀の西域
第6章 仏教文化の伝来
第7章 唐と西域と日本