出版社内容情報
20年の長きにわたるファシズム支配下でイタリア人はどのような暮らしをしていたか。街はどのような様子で、人々は何を食べ、何を着て、どんな家に住んでいたか。優れたジャーナリストが、同時代を生きた人々の声をもとに伝える、ファシズム体制下のイタリア人の日常生活。
内容説明
二十年の長きにわたるファシズム支配下でイタリア人はどのような暮らしをしていたか。街はどのような様子で、人々は何を食べ、何を着て、どんな家に住んでいたか。優れたジャーナリストが、同時代を生きた人々の声をもとに伝える、ファシズム体制下のイタリア人の日常生活。
目次
朝(トイレと国旗;靴に注意せよ;子どもたち、二列に整列! ほか)
日曜の昼食のための休憩時間
午後(愛の土曜日;公園で;パンとラード ほか)
夜(ラジオ協会の銃士たち;炉端から売春宿へ;客席の暗闇・都市の暗闇)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
泉を乱す
7
事前にフェリーニのアマルコルドを観ていたことで想像がつきやすく理解する上で助かった2022/05/22
印度 洋一郎
2
さしずめイタリア版「この世界の片隅に」。書名に「ファシズム体制下」とあるが、別に暗黒時代だったという内容ではなく、ムッソリーニ政権時代のイタリアの庶民(都市部のプチブル、労働者、農村の農民など)の暮らしを当事者達の証言も交えて紹介している。上下水道の整備が進まず、食器とおまるを流し台で洗っていた台所、今よりも破れやすい(舗装道路の少ない道を長時間歩く事が多かった)靴やズボンのメンテの苦労、お菓子とおもちゃに見る子供達の世界などなど。ファシズムはイタリアの階級社会打破に熱心で、ブルジョア趣味を批判していた。2024/04/20