出版社内容情報
「椿姫」のモデル、マリー・デュプレシーは19世紀男性支配社会を自由果敢に生き抜いた女性だった。デュマ父子、ゴーチエ、フランツ・リスト、そして社交界のダンディたち――爛熟のパリ・ブルジョワ社会を稲妻のように駆け抜けたその生涯の真実が今ここに伝説と音楽の中からよみがえる。
目次
1 りんごの花
2 野の花
3 青春の花
4 えんどうの花(伊達男)
5 花の肌
6 罪の花
7 贅沢の花
8 椿の花
9 花吹雪
10 悪の花
11 臨終の花
12 後世の花
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
youxian♬*゜
5
「娼婦」繋がりで、【花鳥風月】の花として読了。「椿姫」のモデルであるという、高級娼婦“マリー・デュプレシー(アルフォンシーヌ・デュプレシー)“嬢の伝記。23歳の若さで結核で亡くなるまでの、本当に花のように短い乙女の時間のストーリー。リスト(音楽家)に本気になったの???って、著書内に知ってる名前が登場して驚いた。高級娼婦の技というより彼女の魅力や人間性にフューチャーしてて読みやすかった。彼女のことを醜いと野次る人もいたようだが、やっぱりこんなに魅力的な人がいるんだね。///感想がなくて共有できず残念。2019/02/13