属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

個数:
電子版価格
¥1,760
  • 電書あり

属国民主主義論―この支配からいつ卒業できるのか

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 08時49分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492212271
  • NDC分類 304
  • Cコード C0031

出版社内容情報

尊米攘夷の永続敗戦レジームを強化する日本。いつ、どのようなかたちで主権回復し、民主主義を実現できるのか?2人の知性が徹底討議尊皇攘夷ならぬ尊米攘夷の「永続敗戦」レジームで対米従属を強化する日本。
いつ主権を回復できるのか?
本当の民主主義は、どのようなかたちで実現できるのか?
「コスパ化」「消費者化」「数値化」「幼稚化」「階級化」などをキーワードに日本を代表する2人の知性が徹底討議。
自発的隷従の論理と心理を抉り出す。

はじめに
第1章 さらに属国化する日本の民主主義
 ●加速する属国化
 ●主権回復と否認という病
 ●天皇の上位にあるアメリカ
 ●敗戦しなかったイタリア
 ●トランプ、サンダース対ウォール・ストリート
 ●孤立主義に向かうアメリカ
 ●安倍政権の改憲志向とアメリカの反応
 ●属国なんだからしかたない
 ●なぜ反安倍勢力は結集できないのか
 ●共産党は党外の人間と親しむべき
 ●社会に包摂されていた左翼思想
 ●日本人はいつ立ち上がるのか
 ●本物を知らない政治家たち
 ●くじ引きと投票二日制

第2章 帝国化する国民国家と霊性
 ●グローバル化とローカル化の波
 ●世界とリズムがずれている日本
 ●国民国家は帝国化に向かう
 ●帝国化時代の日本の立ち位置
 ●中国のシルクロード進出
 ●日本文化は端境期に生まれる
 ●低迷するフランス
 ●国民国家としての日本を支えている天皇制

第3章 コスパ化する民主主義と消費社会
 ●大衆の幼稚化とデモクラシーの危機
 ●反米から親米への転換点
 ●おカネを使うことだけが生きている実感
 ●社会の価値観の一元化
 ●コスパという病
 ●コスパ偏重と自己責任
 ●人は客観的な査定を求める
 ●効率追求で失われる雇用
 ●工場法以前の状況に近づいている日本

第4章 進行する日本社会の幼稚化
 ●幼稚化する老人たち
 ●旦那芸を復活せよ
 ●若い世代の幼稚化とイニシエーションの欠落
 ●受験勉強がなくなったことによる学力低下
 ●固定化しつつある階層と階級
 ●日本を脱出できる人間が高く評価される
 ●日本社会に蔓延する破滅願望
 ●原発再開が象徴するもの
 ●日本人の自己嫌悪とニヒリズム

第5章 劣化する日本への処方箋
 ●社会の土台は倫理である
 ●身体性を回復せよ
 ●イデオロギーよりも人間性
 ●ネッワークがあれば、生活は成り立つ
 ●社会には統制されていない部分が必要
 ●会社が持っていた共同体機能の消失
 ●都市と地方の文化資本格差
 ●日本の農業は自給自足に向かう
 ●悪徳資本家への天罰
 ●貨幣と身体性
 ●成長戦略論の間違い
 ●リフレ政策の嘘
 ●もう戦争しか需要を創り出せない
おわりに

内田 樹[ウチダ タツル]
内田 樹(ウチダ タツル)
思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授
1950年東京生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。凱風館館長、多田塾甲南合気会師範。著書に『ためらいの倫理学』(角川文庫)、『街場のアメリカ論』(文春文庫)、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書、新書大賞2010受賞)、『日本の反知性主義』(編著、晶文社)、『街場の戦争論』(ミシマ社)、『日本戦後史論』(白井聡氏との共著、徳間書店)などがある。第3回伊丹十三賞受賞。

白井 聡[シライ サトシ]
白井 聡(シライ サトシ)
政治学者、京都精華大学人文学部専任講師
1977年東京生まれ。政治学者、思想史家、京都精華大学人文学部専任講師。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。著書に『未完のレーニン』(講談社選書メチエ)、『「物質」の蜂起をめざして――レーニン、<力>の思想 増補新版』(作品社)、『永続敗戦論』(太田出版、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞受賞)、『日本劣化論』(共著、ちくま新書)、『「戦後」の墓碑銘』(金曜日)、『戦後政治を終わらせる』(NHK出版新書)などがある。

内容説明

「尊米攘夷」化する日本。自発的隷従の論理と心理を抉り出す!「コスパ化」「消費者化」「数値化」「幼稚化」「階級化」をキーワードに徹底討議!「永続敗戦」レジームで対米従属を強化する日本。いつ、主権を回復できるのか。どのようなかたちで、民主主義を実現できるのか。

目次

第1章 さらに属国化する日本の民主主義(加速する属国化;主権回復と否認という病 ほか)
第2章 帝国化する国民国家と霊性(グローバル化とローカル化の波;世界とリズムがずれている日本 ほか)
第3章 コスパ化する民主主義と消費社会(大衆の幼稚化とデモクラシーの危機;反米から親米への転換点 ほか)
第4章 進行する日本社会の幼稚化(幼稚化する老人たち;旦那芸を復活せよ ほか)
第5章 劣化する日本への処方箋(社会の土台は倫理である;身体性を回復せよ ほか)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。凱風館館長、多田塾甲南合気会師範。著書に『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書、新書大賞2010受賞)、などがある。第3回伊丹十三賞受賞

白井聡[シライサトシ]
1977年東京生まれ。政治学者、思想史家、京都精華大学人文学部専任講師。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。著書に『永続敗戦論』(太田出版、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tui

35
アメリカの意向に沿った政策しか行うことが許されない日本という国の実情を前に、心穏やかではいられません。では何故こんな本を読むかというと、①教科書はもちろんテレビや新聞をはじめとしたメディアは面倒くさがって一切そのことを教えてくれないから。②恥ずかしい日本バンザイな勘違いをするのも、かといって現状を無根拠にディスるのも、どちらも御免被りたいから。この対談がなされたのはトランプ大統領が誕生する前ですが、ポピュリズムと排外主義の跋扈する将来像はこの二人にとって既定路線なので、トランプ後の世界も日本も学べますよ。2017/01/19

カープ坊や

17
植民地の日本の首相アベは右翼なのに宗主国のアメリカ様に従順なのかよく分かる本。 アメリカ様の逆鱗に触れて抹殺された田中角栄以来 アメリカ様に従属することで植民地日本国内で権力を手に入れることができるなだな!   アメリカ様によるアベ首相への二つの評価が面白くもあり、納得できるものでした。 ①「極右の歴史修正主義者」 ②「アメリカのあらゆる指示を聞いてくれるイエスマンの政治家」2016/09/23

呼戯人

15
本当はもっと昔から当たり前のようにして言われていなければならない現状認識をようやくはっきりと言えるようになってきた正直な題名にまず感心する。私が初めて日本が属国であるという認識を持てたのは、鶴見俊輔の本でだった。しかもそれはこっそりと囁くようにして発言されていたのだが、最近になってようやく人々の共通認識になってきたような感じがする。徹底した対米追従路線と戦前の国体へ回帰する願望が同居する矛盾に極右の人々は気づかないのだろうか。すべてはアメリカの政策立案者によって決められている。独立は可能なのだろうか。2016/08/08

hk

13
「二十歳にしてリベラルでないものは情熱にかけ、四十歳にして保守でないものは思慮に欠ける」 これはチャーチルの箴言だ。さて本書の著者のかたわれである白井さんは1977年生まれの数えで39歳。四十路(よそじ)が目の前に迫っている。永続敗戦芸人としてポイントオブノーリターンを超えてしまった手前、おいそれと保守的な物言いは出来ないと思っているのだろう。だが大丈夫。オイラの界隈では誰一人として白井聡を知らない。「誰それ?阪神の4番だった人?」ってな感じだ。イデオロギーの呪縛で自縄自縛に陥るには若すぎると思うんだ。2016/12/19

九曜紋

11
内田樹と白井聡という当代きっての知性派による対談は知的スリルに満ち、読んでいて興奮を隠せない。しかしマルクス主義者の内田氏、レーニン主義者の白井氏が反安倍・反米を主張することは当然としてもリベラリズムの敗退は既定の事実ではないのか?という違和感は残る。世界史的には冷戦終結による東側陣営の敗北、卑近な例では日本の民主党政権の頓挫等。保守反動の行き過ぎを戒めるために、また米国と結託したグローバリズムのこれ以上の跋扈を許さないためにバランサーとしてのリベラリズムへの期待はある。しかし現状は机上の空論ではないか?2016/07/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11062340
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。