出版社内容情報
本書は、100年の歴史を経た日本とベルギーとの文化的、政治的、経済的関係を明らかにした我が国で最初の歴史的概説書である。欧州共同体の中心として目ざましい活躍をしている今日のベルギーを詳しく知る上で、また、両国の相互理解をさらに発展させる上で大いに役立つであろう。
内容説明
九州より小さな国ベルギー、ECの中心として華やかな国際外交をくり広げるベルギーに初めて照明を当てた日本・ベルギー100年の修交史。
目次
前史(ベルギー人宣教師の来日;鎖国期の文化的接触)
第1部 幕末・明治期の日本とベルギー(日本の開国とベルギー;幕末期における人的交流;明治期における人的交流;ベルギー国立銀行と日本銀行;明治憲法の制定とベルギー憲法;ダネタン報告にみる日清・日露戦争;極東をめぐる日本とベルギー)
第2部 経済をめぐる日本とベルギー(通商条約改正史;日本・ベルギー貿易の概要;日本の産業発展とベルギーからの技術導入;日本郵船の欧州航路とベルギー;ベルギーで開催された万国博覧会と日本)
第3部 大正・昭和期の日本とベルギー(第一次世界大戦下の日本とベルギー;日本とベルギーの友好団体;文化的交流;皇太子〈昭和天皇〉の訪欧とベルギー;公使館より大使館へ;関東大震災とベルギー国民;安達峰一郎とバッソンピエール;日本皇室とベルギー王室;第二次世界大戦までの日本とベルギー)