出版社内容情報
20世紀初頭のイタリアにおける前衛芸術運動を詳細に検討し、背景となるイタリアの風土やヨーロッパにおける芸術運動の多層構造を明らかにする。<初版1981年>
内容説明
20世紀初頭のイタリアにおける前衛芸術運動を詳細に検討し、背景となるイタリアの風土やヨーロッパにおける芸術運動の多層構造を明らかにする。
目次
序章
第1章 儀礼としての未来主義創立宣言
第2章 即興と破壊
第3章 電球と騒音
第4章 機械と舞踊
第5章 即興の錬金術―「劇中劇三部作」をめぐって
第6章 狂気と役割
第7章 ファシズムから神話劇へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Auristela
5
マリネッティまわりの胡散臭さについてはとても共感できる。電気主義のくだりなんて想像しただけで可笑しいし、結局この道化らしさが愛しい理由なんだと思う。それでいて、宣言を読むと勇気が湧いてくるからしてやられるんだよなー。2018/10/13
のうみそしる
2
現代にも連綿とつながる未来派たちの功績や笑い話。ルイジ・ルッソロのイントナルモーリ。「われわれの生が表現されるときはかならず音(ノイズ)がともなっている」 デペーロは人間が機械化することによって近代的美学や思想を表現し、パンナッジは機械が人間化することで近代性を表現した。世界の内部に機械があるのではなく、機械の中に世界がある。芸術はもはや止まらない。運動の連続。マウマウツィツィティティティティティ。 ピランデッロの章は気合が入りすぎていて読むのに時間がかかった。狂気はだれにでもある。2022/02/16
hsm
0
序章と第一章のみ読了。2009/10/15