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出版社内容情報
中世西欧社会において、死者とは生者にとってどんな意味をもっていたのか。死者と生者の間での贈与交換、聖遺物礼拝、聖人伝研究を通し、封建社会における死生観の変遷を考察する。
内容説明
死者とは生きている人間にとってどんな意味をもっていたのか。死者と生者の間での贈与交換、聖遺物礼拝、聖人伝研究を通してみた中世社会。
目次
第1部 過去を読む
第2部 死者と表象
第3部 死者との交渉
第4部 聖人の再生産
第5部 生者が求めたもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
17
アメリカの中世史家ギアリの論文集。著者は初期中世の聖遺物の研究からキャリアをはじめ、最近は中世における記憶やアイデンティティの問題にシフトしてきている。本論集では、聖人崇敬と聖人に対する儀式、聖遺物とその流通など、中世における生者と死者の関わりに関する論文が収められてる。聖人伝の歴史学への利用に関心がある人には第2章「聖人伝研究の現在」が有用。訳文に関しては、章ごとに質にかなりのばらつきがあり、特に3章の出来があまりよろしくない。あと、古ノルド語の固有名詞の訳がほとんど全部間違っている。2014/12/24
陽香
2
199907252017/11/03