父・荷風

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560027806
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

文豪の血縁者がはじめて明かす、貴重な証言。

目次

訃報(急死;葬儀 ほか)
代々木(生家;明治通りの家 ほか)
熱海(疎開先;熱海での暮らし ほか)
市川(菅野の家;荷風の部屋 ほか)
荷風の去った後(暁星中学から慶応高校へ;「門」と「カールトン」 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

9
荷風世界の隣接区からの眺めとして。荷風の希望により、永井家の養子となった著者ですが、ただ「その時」に継ぐというだけの役目。とはいえ、身内ならではの亡くなった時の生々しい様子、偏奇館への食糧差し入れ、疎開、市川での生活など、「断腸亭日乗」にはない荷風の横顔も垣間見えます。著者の父親が「日乗」に頻出する杵屋五叟で、荷風を尊敬すること厚かったのに、後に喧嘩別れをした話、荷風界随一のヒロイン関根歌さんとの話も趣深く感じます。市川で荷風の住んだ家の位置を示した「大島家と荷風」図には感激。在住時に知っていたらなぁ…2018/10/04

方々亭

5
近親者から見た、空襲で偏奇館を焼かれてからの荷風の生活ぶりの記録。期待に違わぬ奇人変人ぶりで楽しい。間借りしてる部屋を土足で歩いたり、部屋の中で七輪を使って煮炊きしたり、家主のいる部屋を通るのが面倒だからと縁側から放尿したりする。格調高く美しい作品とのギャップが凄すぎる。2023/04/25

石橋

1
荷風って子供いたのかと思ったら養子だった。しかも結構揉めていた。身内にいてほしくないタイプの文豪。そもそも文豪は遠くありて思うもの。2024/05/06

すたれがみのきれはし

1
養子と言ってもあくまで書類上の、実際に父と子として過ごしたわけでもなければ、共に生活した期間も一年と少しという極めてさっぱりとした関係だった荷風と永光氏。荷風はかなり偏屈でドケチ、自分本位な人だったようで、その短い同居生活で永光氏の両親はとても苦労したようで……。荷風の死後、その事後処理にもマスコミにも追われる日々を送った永光氏もまた、とても苦労されたことと思います。荷風の遺体写真が存在することを知ったのは川端康成の随筆からでしたが、それにしてもマスコミは昔からゲスいですね。2019/07/04

Panja Morimoto

0
永井荷風の養子となった著者による荷風像。あまりお友達になりたくないタイプの文豪だったようで。2017/12/14

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