出版社内容情報
コンピュータ化が進むほど"猛烈"で思考の全てを会社に縛られた人間より、創造的な夢の描ける豊かな人間が必要となる。人間の生甲斐を追求した好エッセイ
内容説明
「作家であるわたしの目に、経済は何よりも人間の営みとして映る。そこで人々がどう生き、何に生きがいを見出し、どんな哀歓があるのか。さらに言えば、経済にとって人間は何かというより、人間にとって経済は何か、と」(著者) コンピュータ化が進めば進むほど、創造的な豊かな人間性が要求されると強調する好エッセイ。
目次
エコノミック・アニマル考
新入社員について
ミドルについて
トップについて
暗い日々
エコノミック・アニマルとの訣別
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nick
6
再読。昭和45年発表作品。モーレツ、エコノミックアニマルなど一世を風靡したきキーワードがかなり懐かしい。ST セミナーは今はどうなってあるのかな。また、証券業界のモラルはかなり貧困であった。「経済とは、会社とは、人間にとって何か」との問いかけには、いまだに著者含め、誰も回答をあげられない。2021/06/27
クジラ
1
1970年に書かれたビジネスに関するエッセイ。安保からベトナム戦争、証券不況、公害の拡大、など、高度成長の陰に隠れた社会の負の一面が城山さんの正義感あふれる目線であぶりだされている。2010/06/19