魔女の笑窪

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163245904
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

掟破りの島抜けをした「私」に襲い掛かる数々の危機!
裏切りと騙し合いの東京裏社会を舞台に「女」の必死の
逃亡劇がいま始まった!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aki☆

61
少女の頃に地獄に落とされそこを抜け出し、裏社会で伸し上がった水沢。徐々に明かされていく過去は繰り返し悪夢を見る程の「地獄」で、じわじわ嫌悪と恐怖を味わった。そんな地獄での生活で得た能力は驚くべきもの。裏社会でのビジネス、武器になり得るけど同時に孤独を感じさせ切ない。美しさと能力、それに度胸と頭脳で幾度の危機も乗り越える水沢は本当にカッコ良い♡元警察官で探偵の星野のキャラも良いし存在に救われた。運転手木崎は謎過ぎて気になる!緊張と恐怖の中迎えたラストは…。そこで終わるの?!早く続き読みたい♬︎♡2020/08/13

R

41
アングラ女性向けサービス業のコンサルタントが、殺す殺されるの世界を行く話しと見せかけて、過去から逃げた女が過去に追いつかれる話でした。結構なエログロ的要素も多い内容ながら、みんな行き急いでいるし、安心できそうなくらい強いのに脆い、なんか不安定という、読んではらはらが止まない展開がよかった。うまくいってそうなことが、ちょっとしたことで連鎖的に破綻していくというのが、怖いのに面白くて目がはなせなかった。かっこいい話を読んだ。感想はこの一言だけでも十分な良作。2019/06/25

ねなにょ

24
『男を完璧に見抜く女。東京で裏稼業のコンサルタントをする水原。彼女にはひた隠す秘密の過去があった』という帯から想像していた感じとは違っていて、なんだろう? 女性が主役のハードボイルドはいいんだけど、裏稼業のコンサルタントとして、それ程、必要とされているようでもなさそうだし、地獄島とか番人とか最後まで入り込めなかった。残念。2018/11/13

Nobu A

18
図書館本読了。読み始めてから以前読んだ「魔女の盟約」の続編だと気づく。裏社会とヤクザものには右に出るものはいないと言えそうな大沢在昌。通称「地獄島」から抜け出し、男を見抜く力を持つ一匹狼、女、水原の復讐劇。架空の島、地獄島に高齢化や違法外国人を絡めるところが現代の世相を感じさせ、とても興味深い。でも、伏線を張りながらも、主人公の思惑を、ある程度、いや、かなり満たす展開は現実的ではない。エンターテイメントとして割り切れば、悪くはないが、前編の方が読者を引き込む力はあった気がする。続編の「魔女の封印」に期待。2017/03/21

のり

16
脱出不可能と言われる地獄島から、奇蹟の島出を果たした水原。14歳で娼家しかない地獄島に、実の祖母に売られ、それこそ、地獄を見る。脱出後、自らも裏社会で生きるが、島の掟で番人に狙われ続ける。現在の設定では、あり得ないので、違和感たっぷり。警察何やってるのと、見も蓋もないことを思ってしまう。続編もあるみたいだけど、少し時間を空けてから読もうかな?2015/08/04

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