ゼーバルト・コレクション
目眩まし

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560027301
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

内容説明

スタンダールの旅、カフカの旅をたどる、四つの不可思議な物語。

著者等紹介

ゼーバルト,ヴィンフリート・ゲオルグ[ゼーバルト,ヴィンフリートゲオルグ][Sebald,Winfried Georg]
1944年、ドイツ・アルゴイ地方ヴェルタッハ生まれ。フライブルク大学、マンチェスター大学などでドイツ文学を修めた後、各地で教鞭をとった。やがてイギリスを定住の地とし、70年にイースト・アングリア大学の講師、88年にドイツ近現代文学の教授となった。散文作品『目眩まし』(90年)、『移民たち四つの長い物語』(92年)、『土星の環』(95年)を発表し、ベルリン文学賞、ハイネ賞など数多くの賞に輝いた。遺作となった散文作品『アウステルリッツ』(01年)も、全米批評家協会賞、ブレーメン文学賞を受賞し、将来のノーベル文学賞候補と目された。2001年、住まいのあるイギリス・ノリッジで自動車事故に遭い、他界

鈴木仁子[スズキヒトコ]
1956年生まれ。名古屋大学大学院博士課程前期中退。椙山女学園大学助教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たーぼー

68
とにかく僕は、この僅かな頁に(それでも200頁あるが…)意味を求めて、多くの時間と目眩ましという徒労を強いられたわけだ。意味深な写真と絵が断片的に差し込まれた中にスタンダールの旅とカフカの旅という過去が刻まれてゆく。もっとも、これはゼーバルト自身の回想との混同も含まれており、『この二人』との相関関係は具体的部分において、その境界線は判然としない。でも彼らを、自らを、顧みる旅は『この二人』への最上級の讃辞と或る種の洒脱をもって、彼らの姿に手をかけようと、そして生き方を追体験しようとした旅ではなかったか。2017/05/06

市太郎

56
スタンダールの旅。カフカの旅。私の2つの旅。四つの短編。どこまでが事実でどこまでが創作なのかわからない、目眩ましの旅。どこまでも孤独的だがどこまでも豊か。スタンダールの本名がアンリ・ベールというのもカフカがドクターと呼ばれていたことも知らなかったが、この不思議な旅はどこまでも遥か。2014/07/01

zirou1984

30
ゼーバルトの作品に共通してきたのは不在である他者、それがもたらす沈黙の静謐さだ。虚実入り混じり、スタンダールやカフカの人生と重なりながら、その語り口はもはや亡くなった誰か、失われた何かを呼び起こす。ゼーバルトの記憶と読者の記憶を親密に繋げようとするその文体と写真は、そとにある距離、遠さを繋ぎとめようとする。解説にある「これはとびきり孤独な読者を恐れない人のための作家である」という言葉に間違いはない。彼の作品の中でも抽象度の高いと言える本作は、だからこそ読んでいる間は世界と切り離された時間が流れている。2017/12/02

Tonex

27
写真や絵を入れた小説とも随筆とも言える作品で知られる著者が生涯に4作だけ書いた散文作品の第1作目。▼これはよくわからない。スタンダールについての知識がゼロに近いので。カフカの部分はなんとなく既視感があるが、それでもかなりカフカを(小説はもちろん、日記や書簡も含めて)読み込んでないと元ネタが何なのかわからない。▼『アウステルリッツ』や『移民たち』は無名の人の生涯をベースにしているので、これも同様にスタンダールやカフカなど忘れてそのまま味わえば良いのかもしれないが、二重写しの仕掛けが理解できないと面白くない。2016/02/20

A_kiriko

26
ゼーバルトの著作を読んでいて思うのは、見知らぬ路地の向こうに何があるのか地図を広げて確かめるような、実に「地理好き」な人だということ。またゼーバルトは言葉や追憶に対するパラノイア的な蒐集癖があるようにも感じる。彼の追憶と面影をたどる道程は、そのまま自分自身の痕跡をひとつずつ消去しながら、忘れることで思いだしてゆく過去からの面影を探す旅なのだろう。音もなく崩れゆく水晶のピラミッドが雨となって降りしきる中、両手にうけた微細な水晶が指のあいだから静かに零れ落ちるような、郷愁を誘うゼーバルトの言葉が、いとおしい。2018/12/23

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