出版社内容情報
リーマンショック以降、ケインズ経済学の再評価の流れは変わらない。本書は、単なるケインズの伝記や『一般理論』の解説の次元を超えた古典と言えるものだ。
本書は、多年にわたりケインズや経済学のあり方を研究してきた碩学、ロバート・スキデルスキーが到達した結論をもとに一般向けに解説したものである。
具体的には、ケインズの時代の社会思潮、政治潮流、経済動向の解説から始まり、貨幣論、『一般理論』、官僚としての資質と国際通貨基金設立への貢献に及ぶ。
とりわけ、リーマンショックを意識した終章「二〇一〇年からの考察」では、「不確実性」の意味について新たな観点から語られるだけでなく、「流動性選好」を人類史的視角から語っているのが印象的だ。
古代以来の〈貴金属を保蔵する東洋〉と〈金不足の西洋〉という構図が、中国の台頭をはじめとした現代の「世界的不均衡」に影を投げ掛けているという指摘は興味深い。
本書によれば「不確実性」の概念は、大英帝国の没落、世界恐慌の発生、両世界大戦をはじめ暗い時代に見出された。ケインズ没後80年を迎える2026年、混迷する世界に読みたい一冊。
【目次】
序章 人として経済学者として
第一章 生涯
第二章 ケインズの実践の経済学
第三章 貨幣改革論者
第四章 『一般理論』
第五章 経済政策におけるケインズの指導力
第六章 ケインズの遺産
終章 二〇一〇年からの考察
訳者あとがき
註/文献
内容説明
大英帝国の没落、世界恐慌の発生、両世界大戦をはじめとした暗い時代に見出された「不確実性」の世界を世界的権威がコンパクトに解説。
目次
序章 人として経済学者として
第一章 生涯
第二章 ケインズの実践の経済学
第三章 貨幣改革論者
第四章 『一般理論』
第五章 経済政策におけるケインズの指導力
第六章 ケインズの遺産
終章 二〇一〇年からの考察
著者等紹介
スキデルスキー,ロバート[スキデルスキー,ロバート] [Skidelsky,Robert]
1939‐。ウォーリック大学名誉教授。英国学士院会員。貴族院議員。専門は経済史、政治経済学。ジョン・メイナード・ケインズの評伝三部作で数々の賞を受賞
小谷野俊夫[コヤノトシオ]
1946‐。静岡県立大学名誉教授。早稲田大学政治経済学部卒業、ペンシルベニア大学ウォートンスクール修了。第一勧銀ニューヨーク駐在シニア・エコノミストなどを経て静岡県立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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