内容説明
アメリカ同時多発テロ直後に行なわれた受賞記念講演。ベンヤミンがアドルノ夫人に宛てた手紙をもとに、「夢の思考法」が明快に語られていく。
著者等紹介
デリダ,ジャック[デリダ,ジャック][Derrida,Jacques]
1930年アルジェリア生。フランスの哲学者、社会科学高等研究院(パリ)教授
逸見龍生[ヘンミタツオ]
1964年生。1988年東北大学卒。フランス文学専攻、新潟大学助教授
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感想・レビュー
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madofrapunzel
2
★★★★☆ アドルノ賞記念公演の文献。アドルノが印象的に持ち出され、ドイツ哲学のこともわりかし語られるなど、結構貴重で(短いし)それなりに分かりやすいいい文章だと思う。お値段もお手頃。2013/11/04
呑芙庵
1
美しい本だなやはり2018/09/12
ガテン系
1
(メモ)人間の至上性や動物に対してむけられる支配には、人間と動物の間にいかなる心遣い(愛苦共同性)の余地も遺されていない⇒カントの概念なのでカント的人間は人間の動物性(類似や親縁性を想起させるもの)に対して憎悪する=そこに自分のタブーを見る=動物は潜在的にユダヤ人と同じ役割をしている⇒動物は観念論者にとってファシスト的なので人間の中に動物性を見出した時にファシズムが始まる 人間の中の動物性をののしるか、人間を動物扱いするかに真性の観念論がある。2015/05/28
ちゃん
1
十一日つながりということで、読み直した。明快。2011/04/03
秦野弘之
1
動いてるデリダ。だけど動かない。たまにはこんなのもよいでしょう。2010/11/17