ニーチェ思想の歪曲―受容をめぐる100年のドラマ

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ニーチェ思想の歪曲―受容をめぐる100年のドラマ

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  • サイズ B6判/ページ数 335,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560024225
  • NDC分類 134.9

内容説明

今世紀ドイツにおけるニーチェ思想の歪曲史を徹底批判し、国家・民族から自由な真のニーチェを浮き彫りにする。

目次

第1部 「良きヨーロッパ人」とヨーロッパ内戦の諸党派(「ニーチェ資料館の哲学」;哲学を欠いたニーチェ主義?)
第2部 ニーチェとナチズム(「力への意志」と超人―ニーチェ哲学の一面化;ニーチェからヒトラーへの系譜?)
第3部 戦後期の影のなかで(告発と弁護のはざまで;西側地区と東側地区のはざまで―二種のニーチェ論争)
第4部 国家の敵としての哲学者(反ファシズムの名のもとに、あるいはニーチェは現実社会主義によっていかに通俗化されたか;西側のニーチェ・ルネサンスに対する闘い)
第5部 喧騒、嵐の前の静けさ、そしてニーチェの思想にかぶせられた外套(国家と教会のはざまで;「国家が終わるところ…」)

著者紹介

リーデル,マンフレート[Riedel,Manfred]
1936年、旧東ドイツ生まれ。1957年までライプツィヒ大学でE.ブロッホ、H.A.コルフ、H.マイヤーのもとで哲学、ドイツ文学を学ぶ。後、西ドイツに移り、K.レーヴィット、H-G.ガーダマーに就く。現在ハレ・ヴィッテンベルク大学教授。「市民社会における理論と実践」を考究する知的最前線にたつ碩学で、その解釈学的批判主義は本書でもいかんなく発揮されている。1990年、イタリア・ニーチェ賞を受賞。1991年からはマルティン・ハイデガー協会の会長職を務めている

杉谷恭一[スギタニキョウイチ]
1948年生。1973年東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学・比較文学専攻。熊本大学教授。主要訳書にワーグナー「オペラとドラマ」(共訳)

米沢充[ヨネザワミツル]
1942年生。1964年九州大学文学部卒業。ドイツ現代文学専攻。佐賀大学教授

出版社内容情報

歪曲され通俗化された言説を厳密なテクスト批判により葬り、ニーチェを正当に位置づけるこの労作は、国家・民族から自由な思想を新世紀へとつなぐための不可欠な書となるだろう。

歴史の通説では、ニーチェは、ヒトラーの愛読書であり、ナチスの思想的バックボーンを作ったとされてきた。ニーチェはゲルマン民族中心主義者であり、人種主義者であり、戦争賛美者であり、英雄主義者であり、ナチズムの思想的核をなしていたといわれていた.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてほくの大量読書術・驚異の速読術』324頁、より)