内容説明
願望と禁止の燔祭、戦慄のエロティシズム。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
245
デッサンの確かさは群を抜いているが、当然のことながらそれはリアリズムの枠内にとどまることはない。しばしばペニスとヴァギナの両方を持ったアンドロギュノスが描かれ、時には、歪んだ数学的な空間の中にアルチンボルト変形された肉塊が描かれたりもする。そこでは、生と死、愛と破壊が共存するのが常態である。表紙は、これもベルメールが好んで制作する球体関節人形だが、かろうじて人形は原型をとどめてはいるものの、それはもう塊となったオブジェでしかない。これをエロティシズムの範疇で了解できるならば、一歩近づくことになるだろうか。2013/02/19
魚京童!
23
さっぱりわからんが、すごいことだけはわかる。そういう作品に最近触れていないと思う。俗世間に身を任せているようだ。そういえば美術館に足を運んでいない。好きなことだけやっているといえば聞こえがいいが、世界が狭まっていることに気づけていない。美術館のいいところは、さっぱりわからんものを真剣に眺める人を見られることだ。これがすごいらしいが、何がすごいのかわからない。それでも眺める人がいて、理解できる人がいるという多様性に触れられる。私の周りは単調になってしまった。世界が変わらない。これが大人になることなのだと納得2020/01/19
Yui.M
12
とにかく圧倒されるし、あっとおどろかされる。2021/12/27
チエコ
3
これがどうナチスへの反発になるのかはいまいちわからなかったが、ベルメールは好き。2020/02/26
hiro6636
2
エロティックで難解なイメージの洪水。2021/05/12