出版社内容情報
【全巻内容】1 ギリシア哲学(藤沢令夫監訳)2 中世の哲学(山田晶監訳)3 近代世界の哲学 ミュンツァーからライプニッツへ(竹内良知監訳)4 啓蒙時代の哲学(野沢協監訳)5 哲学と歴史 カントからマルクスへ(野田又夫監訳)6 産業社会の哲学 ニーチェからフッサールへ(花田圭介監訳)7 人間科学と哲学(田島節夫監訳)8 二十世紀の哲学(中村雄二郎監訳)
内容説明
宗教改革、宇宙観の転換、新しい自然観などを通じて、十六、七世紀の思想の特質を辿る。扱われる思想家は、ミュンツァー、クザーヌス、ブルーノ、ガリレイ、デカルト、ホッブズ、マルブランシュ、スピノザ、ライプニッツなど。
目次
1 トーマス・ミュンツァー―新しい神観念と歴史の終末の問題
2 新しい世界像―ニコラウス・クザーヌスからジョルダーノ・ブルーノまで
3 ガリレイと新しい自然概念
4 デカルト
5 ホッブズ
6 マルブランシュ
7 スピノザあるいはガリレイ的政治哲学
8 ライプニッツあるいは逆説的合理主義
感想・レビュー
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卯の花
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8巻からなる(西洋哲学の地)シリーズ第3巻。 16世紀から17世紀にかけての時期を扱う。第一章から第3章まではこの時代に起きた宗教観や自然(宇宙)感の大きな変革を後付け、第4章にデカルトが登場し、以後ホッブス、マルブランシュ、スピノザ、ライプニッツと哲学史の変遷が辿られる。スピノザ・ライプニッツの章は、限られた紙数の中で、このなかなか掴み辛い思想家二人の業績がポイント良くまとめられており一読の価値あり。ただ、全体として翻訳がこなれておらず、特に一巻の中心となるデカルトの章は読むのが苦痛なレベル。 2022/05/12