ジンメル著作集 〈１２〉 橋と扉 酒田健一

ゲオルク・ジンメル

白水社（1994/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 318,／高さ 20cm
• 商品コード 9784560023150
• NDC分類 134.9
• Cコード C1310

感想・レビュー

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[いたま]

「大都市と心的生活」「橋と扉」のみ読了。ゲオルク・ジンメルは今でこそ名前を聞くことが少ないものの、社会学の祖の一人に数えられることもある哲学者である。わかりやすい筆致や議論の実直さもあり、たいへんわかりやすい。大都市という環境特有の主観的経験の分析については、ベンヤミンも引用しているのだが（おそらく『貨幣の哲学』を参照していただろう）十九世紀のフランス文学にしばしば登場するパリを考えるにあたっては、古典的論考と呼べるものである。ほぼ忘れられている学者だが、かなりの重要性を持っている。