内容説明
甦る笑いの戦略家。一切は喜劇である。それならば悪しき現実に怒るより,ともに戯れようではないか。―ニーチェにおける笑い,コミカルなものを徹底的に分析した画期的なニーチェ論。ここに,悲愴な哲学者像ではなく,軽快なニーチェ像が浮かび上がる。
目次
第1章 滑稽なもの
第2章 ニーチェとその著書
第3章 滑稽のジャンル
第4章 ニーチェ自身は滑稽をどのように解したか
第5章 ニーチェにおいては真のユーモアは可能か
第6章 イロニーがかったユーモア
第7章 自己イロニー
第8章 確認的イロニー
第9章 潜在的風刺
第10章 アンビヴァレントなイロニー
第11章 イローニッシュな風刺
第12章 ユーモラスな風刺
第13章 嘲笑的風刺