出版社内容情報
書物の収集はいかに権勢や富と深く関わっていたか、また有名無名の司書たちの哀楽はいかばかりであったか――純然たる図書館史・職業史に終わることなく、連邦ドイツ図書館館長が豊富な逸話と図版、機知と諧謔を交えて「一筋縄でいかぬ職業」の過去と現在を語る。ユニークな愛書家への贈物。
内容説明
書物の収集はいかに権勢や富と深く関わっていたか、また有名無名の司書たちの哀楽はいかばかりであったか―。純然たる図書館史・職業史に終ることなく、連邦ドイツ図書館館長が豊富な逸話と図版、機知と諧謔を交えて「一筋縄でいかぬ職業」の過去と現在をいきいきと語る。
目次
読者諸兄のアペリチフに
二四人のお殿様
駆け足でハットゥサからトロイエンブリーツェンまで
宝番か餌番か
司書の仕事場余談
もう一言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏尾
2
図書館にて。互いに普段事務的な対応だけをする彼ら司書さん達のことが知りたくて読んだ。図書館と司書職にこんなに長い歴史があるとは知らなかった。重度の病気を持ち入院している人に読書の手助けをしたり、聴覚が不自由な人にも「録音図書」なるものがあると知り、驚き。当たり前のように読んでいる本たちがそんな風に展開されていてたくさんの人に知ってもらえるのは嬉しい。すごい。2016/07/14
一葉
0
仕事をする中で改めて、司書とは・図書館とは何なのか、どういう心で動くのか、と漠然とした謎があったため手に取りました。昔の・約200年前の図書館って・司書って同じように魂を継承しているのだな、と嬉しくなりました。しかし、現在、図書館はいらない・ネット検索がある、という話を耳にして怒りを覚えた自分の心は間違っていないな、寧ろ過去の偉大な図書館人達も同じ気持ちになっているだろう、と思うと温かい気持ちになりました。もう少し頑張るぞ。2025/06/17
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- 和書
- 熱い視線 徳間文庫