出版社内容情報
世界文学最高峰の真髄を、ゲーテ研究第一人者による対訳と解説で鑑賞する。第2部の圧巻「古典的ヴァルプルギスの夜」はもとより、全篇を通した高貴と卑俗、荘厳と滑稽の文章が綾なす壮大絶後の世界を覗くとき、近現代を超越する巨大なゲーテ像が眼前に立ち現われる。独文学生、ゲーテ・ファン必読!
目次
第1章 忘却と母たちの国
第2章 ホムンクルス誕生とエーゲ海の生命空間
第3章 ヘレナとオイフォリオン
第4章 権力への意志
第5章 幻想と救済
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tonex
2
《ゲーテはもともと正統的キリスト教の思考を勝手に踏み越えることが多かった人》らしい。確かに『ファウスト第2部』を読むと、一般的なキリスト教のイメージをはるかに超えた、多彩で多様な世界観が楽しめる。韻文で書かれており古いテキストでもあるので難解な部分も多く、いろんな人がいろんな解釈をしているようだが、そもそもゲーテ自身、キリスト教を自分にとって都合のいいように解釈しているのであるから、我々も『ファウスト』を自分にとって都合がいいように解釈すればいいのだと思う。古典には誤読の自由がある。2014/10/08
はな
1
手軽にファウストの知識が欲しいなら、おすすめ。分かりやすい内容。2014/05/13




