内容説明
ホンダNSX、R32スカイライン、ユーノス・ロードスター…。バブル華やかなりし頃、日本車の中で類い稀な個性と技術で世界を驚かせた傑作車が数多く生まれた。名車の誉れ高いこれらのモデルの開発の指揮を執ったプロジェクト・リーダーたちは、どのように思考し、スタッフを導いていったのか?「名車」が生まれた核心とは何か?それぞれのチーフエンジニアへのロング・インタビューから、リーダーに必要とされる資質と人を惹きつける能力、成功への秘訣を解き明かす。
目次
求め続けたスポーツカーの真理―上原繁・ホンダNSXラージ・プロジェクト・リーダー(聞き手:大川悠)
名車復活に懸けた熱き想い―伊藤修令・ニッサンスカイライン(R32型)開発主管(聞き手:生方聡)
ライトウェイト・スポーツカーの復活―平井敏彦・ユーノス(マツダ)ロードスター開発主査(聞き手:編集部)
レガシィを生み出した哲学者―桂田勝・スバルレガシィ(3代目)商品主管(聞き手:編集部)
独創こそ前進のいしずえ―三好建臣・ホンダバラードスポーツCR‐Xラージ・プロジェクト・リーダー(聞き手:生方聡)
「天才タマゴ」の真実―塩見正直・トヨタ・エスティマ(初代)製品企画室主査(聞き手:道田宣和)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハッシュドビーフ
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CR-XPL:トヨタ、日産の真似をするな、真似をしてもビッグ2の方がすごい、ならば違うことで勝負するんだ。 エスティマPL:V6エンジンは積まない、エンジンはほくろに徹する。2017/02/06
Hiroshi Kiso
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名車と呼ばれる車のプロジェクトリーダーの話。リーダー達はたとえ周りに反対されても自分の信じた道を貫き、信念を持って仕事をしている。自分の作った車を友達だと言い、気持ちが分かると言っていた技術者の話が印象に残った。オムニバス形式になっているが、もっと深く一つ一つの話を聞いてみたい。2012/08/06