内容説明
光太郎11歳から没年74歳までの書を、ほぼ年代順に配列。書は条幅、篇額、色紙、短冊をはじめ、詩稿、書簡、本の題字まで80余点を厳選収録。晩年の珠玉のエッセイから書に関する箇所を抄出、作品とともに紹介。
目次
序章 書の深淵
第1章 墨の薫り
第2章 書への渇望
第3章 書と造型
第4章 あたりまえの書
第5章 山林に書く
終章 最後の芸術
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆか
17
高村光太郎と言うと智恵子抄という事ぐらいしか知らない私(^_^;)詩人で、彫刻家で、書道家だったんですね〜。才能の塊デスネ。。。書道は力強さは感じられなくて、どちらかと言うと繊細なイメージを受けました。多岐に渡り才能を発揮する人は押せ押せドンドンな性格ではなく、どこか繊細な人が多いんだろうなぁ〜と納得。2015/10/18
chieeee-
5
書道は習っていたけど、「書」というものを芸術として観る機会には恵まれなかった。この人は10代から70代までずっと「書」と愛する奥様に人生を捧げてきた真の芸術家のような気がします。手紙やメモ書きのような物まで掲載されているのが、リアルさがあって良かった。書く事が本当に好きな人が書く事を仕事としている事が羨ましい。2021/01/09
あっちゃん
0
高村光太郎という人はすごいと思う。文章、詩、彫刻、絵、書‥と何でもすごい。特に書の作品について、素朴で気取らずいつまでも眺めていたいような感じがする。2014/02/14