内容説明
本書は、一般知識として“色”をとりあげ、イラストをまじえて分かりやすく解説している。
目次
色を見る(色ってなんだろう;色が感じられていく経路;光は目に見える電磁波;スペクトルと色;色の属性;目のはたらき;順応;恒常;対比;錯覚)
色を伝える(色名で伝える;記号と数値で伝える;測定値で伝える;三連記の数値で伝える)
色を作る(混色の種類と歴史;三原色による色再現)
色のはたらき(目へのはたらきかけ;頭へのはたらきかけ;心へのはたらきかけ;環境へのはたらきかけ)
照明について(標準光源;光源の演色性;条件等色;照明デザインの際の課題)
著者等紹介
川上元郎[カワカミゲンロウ]
東京工芸大学名誉教授・工学博士。1951年財団法人日本色彩研究所。1960年工学博士。1978年財団法人日本色彩研究所退職。同年東京工芸大学工学部教授。1985年藍綬褒章受章。1991年東京工芸大学工学部名誉教授。1994年女子美術大学大学院教授。2000年女子美術大学大学院退職
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感想・レビュー
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papako
49
こちらも授業対策。古いけど、色の勉強の歴史もわかってなかなか面白かった。明治の『小学色図解』とか。漢字で書かれていてる三原色と色混合図とか!あとはカラーテレビの歴史も少し分かりました。2019/03/25
読生
2
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/45429025952022/05/25
aoyami
1
歴史、科学的な色に関しての本。色は視覚的なものなので図録が少ないのが心もとなかったが、身体、感覚、印刷、フィルム、照明など色と光に関する基礎を網羅的に知ることができた。これまでは“色“というと、ごく感覚的なもので、楽しむものでしかなかったが、街中の看板など、規格が設けられており、「社会的な色の役割」を改めて知る。また、分光器で色を数値化する項を順に読んでいくことによって、今までピンときていなかった「色=光」であるということがようやく腑に落ち、理解できた。2022/03/04