出版社内容情報
近年、組織では様々な多様性への取り組みが進んでいます。多様性への理解が大きく前進する一方で、時に対立や衝突、分断の火種となり、より複雑な問題につながることも少なくありません。望む成果を手に入れるために、多様性がもたらす混沌や不安定な状態を乗り越えることが必要です。
その問題解決のためには、ダイバーシティだけでなく、インクルージョンが重要です。インクルージョンとは、多様な人たちとつながろうという意思を持ち、そのつながり方を積み重ねていくことです。ダイバーシティ経営がうまくいかない背景には、多くの企業がインクルージョンの重要性に気づいていないことが考えられます。
本書では、ダイバーシティ経営の次の一歩となる、ダイバーシティ&インクルージョン経営について述べるとともに、迷走するダイバーシティ推進企業が抱えるシステムや構造に潜む問題を明らかにし、解決のために取り組むべき方策を紹介しています。また、エクスクルーシブ(排他的)な組織から、インクルーシブ(受容的)な組織へ転換するために、テーマや属性ごとに留意したいポイントを説明しています。
これからダイバーシティ推進に取り組みたいと考えている方々や、さらに取組みを加速し、ダイバーシティ&インクルージョン経営を成果につなげたいと願う方々にとって、大変有益な内容となっています。
内容説明
ダイバーシティ経営の次の一歩。多様性を積極的に包含する組織へ。組織の成長、活性化のために。SDGs(持続可能な開発目標)への貢献に。イノベーションや新たな価値の創出に。
目次
第1章 ダイバーシティ経営は成功しているのか
第2章 ダイバーシティ&インクルージョン経営へ
第3章 ジェンダーダイバーシティの未来
第4章 深化するインクルージョンの領域
第5章 アンコンシャス・バイアスに対処する
第6章 インクルージョンから始めよう
著者等紹介
荒金雅子[アラカネマサコ]
国際ファシリテーターズ協会認定プロフェッショナルファシリテーター(CPF)。Standing in the fire認定(2015年)ダイバーシティスペシャリスト。都市計画コンサルタント会社、NPO法人理事、会社経営等を経て、株式会社クオリアを設立、代表取締役に就任。長年女性の能力開発、キャリア開発、組織開発などのコンサルティングを実践。1996年、米国訪問時にダイバーシティのコンセプトと出会い強い影響を受ける。以降一貫して組織のダイバーシティ推進やワークライフバランスの実現に力を注いでいる。意識や行動変容を促進するプログラムには定評があり、特にアンコンシャス・バイアストレーニングやインクルージョン推進プログラムは高い評価を得ている。2007年より世界80カ国1000人の女性リーダーが集う世界女性サミット(GSW)に毎年出席。2017年に開催されたGSW日本大会実行委員コアメンバー、2018年国際ファシリテーターズ協会(IAF)アジア大会実行委員、2019G20大阪公式エンゲージメントグループW20(Women20)運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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