内容説明
「IT革命」という言葉が一大ブームとなって氾濫しているのは、IT技術が関与して生成される急激な社会変革、といった意味のものである。その裏には、さまざまな偏見や誤解が数多く伏在している。社会活動のインフラストラクチャとしてのIT技術の強固な進展を勘案すると、簡単に一時的風潮視することは、将来に禍根を残す危険事である。ITという言葉の根底にある本質を、人間の社会的活動の視点から具体的に吟味する。
目次
第1部 「IT革命」の氾濫
第2部 IT革命の光と影
第3部 技術と人間との絡み合い
第4部 社会生活との協調
第5部 品質保証への注目
第6部 IT革命の中でどう生きるか
第7部 正しいIT革命プロジェクト
著者等紹介
菅野文友[カンノアヤトモ]
1929年岩手県気仙郡生まれ。1952年東北大学理学部卒業。逓信省、電気通信省、日本電信電話公社(電気通信研究所)を経て、1960年に(株)日立製作所に入社。ソフトウェア工場のオンライン・プログラム部長、検査部長を務め、副技師長を最後に退社。1964年に技術士(生産管理部門)、1968年に工学博士。1975年岩手大学教授工学部情報工学科。1981年東京理科大学教授工学部経営工学科。1994年帝京技術科学大学(現、帝京平成大学)大学院教授、情報学研究科。1997年(有)系統技術研究所代表取締役。現在上記のほか、(財)日本科学技術連盟参与、デミング賞委員会委員、(株)三陸情報サービス取締役技師長、陸前高田市ふるさと大使。ソフトウェア製品に係る信頼性、品質保証、安全性、品質管理、デザインレビュー、プロジェクト管理等を研究し数多くの成果を実用化。信頼性工学とソフトウェア工学の融合とも称されるソフトウェア信頼性技術の創始者的存在。関係官・学協会を通じての調査研究、標準化、普及・啓蒙活動にも精力的に参画し要職を歴任。この間、日経品質管理文献賞、デミング賞本賞ほか受賞
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