内容説明
品質管理を学び、実践するエンジニアやマネジャーらの実務家にとっては、“官能評価”は極めて興味深い研究領域である。昨今では、“官能評価”自体が“感性のエンジニアリング”として定着し、魅力ある商品を提供するための知的生産性を高めるビジネスツールとして、商品企画・開発・生産・販売に至る全部門のビジネスプロセスの中に組み込まれている。すなわち、カスタマーサイエンスを志向した新商品の開発・提供のために、“官能評価”は人間行動科学の見地で適用されるサイエンティフィックなメソドロジーとして位置付けられているといってよかろう。本書の対象者は、“感性のエンジニアリング”に携わる商品の企画・開発・生産などのエンジニアやマネジャーだけでなく、“官能評価”の理論と実際を学びたい教員や学生の研究図書としても活用できるように目配りをしている。
目次
第1章 官能評価の考え方と進め方―基礎編
第2章 官能評価手法の基礎―ビジネスのための統計的官能評価手法編
第3章 官能評価手法の応用―プロフェッショナルのための多変量解析編
第4章 自動車の感性のエンジニアリング―実務編
第5章 自動車の感性のエンジニアリング―研究事例―総合編