内容説明
輸入加工野菜のなかでも最も輸入量の多い冷凍野菜を対象に、わが国の輸入冷凍野菜市場が成熟期に達し、それに伴い今日、冷凍野菜開発輸入業者はどのようなマーケティング戦略を講じているのかを、輸入冷凍野菜のなかでも最も輸入量の多い中国産を主に取り扱う開発輸入業者の事例を通して実証的に解明。
目次
序章 先行研究の成果と課題の設定(先行研究の成果;本書の分析視点;課題の設定;中国産冷凍野菜の位置;事例企業の概要と位置)
第1章 輸入冷凍野菜市場の変容(市場規模の停滞;販売価格の低下;低下する仕入コスト;小括)
第2章 市場を取り巻く外部環境に対応するためにマーケティング戦略(残留農薬問題に対する日本政府の対応と国内欠品問題への対応;残留農薬問題に対する中国政府の対応と企業の安全確保への取組み;販路における売掛金未回収問題への対応;小括)
第3章 顧客を囲い込むためのマーケティング戦略(弾力的な価格設定による購買意欲の刺激;重層的な販売促進策による顧客の囲い込み;商品アイテムの充実による顧客満足の獲得;小括)
第4章 安定的に収益を得るためのマーケティング戦略(生産コストの削減対策;パートナーの協力による国内物流コストの削減;商品の多品目化による収益の不安定要因への対応)
翻訳資料
著者等紹介
菊地昌弥[キクチマサヤ]
1977年秋田県秋田市生まれ(五城目町育ち)。2000年東京農業大学農学部農業経済学科卒業。2001年食品企業に入社。2002年東京農業大学大学院農学研究科農業経済学専攻博士前期課程修了。2005年東京農業大学大学院農学研究科農業経済学専攻博士後期課程修了。博士(農業経済学)。2006年関東学院大学キリスト教と文化研究所客員研究員。2007年日本農業市場学会奨励賞受賞。現在、東京農業大学国際食科情報学部助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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