出版社内容情報
EU統合の要は共通農業政策にある。その経済・政治・歴史にわたる多角的分析で、所得・価格・市場政策・構造政策の諸問題を追究し、最近の課題にも言及。付録「アジェンダ2000について」で最新動向を解説。
内容説明
本書は、EU(ヨーロッパ連合)の共通農業政策(CAP)の過去40年にわたる変遷とその背景を辿り、それぞれの時代の問題を分析してCAPの全体像を描き出そうとするものである。
目次
共通農業政策の基礎―1950年代西ヨーロッパの農業政策
1960年代におけるCAPの範囲と方向付け
農業部門の変貌
所得水準:問題意識と政策対応
所得についての統計的根拠
価格および市場支持:矛盾とジレンマ
市場政策における個別的手段の選択とその含意
マンスホルト・プランとその遺産
条件不利地域における農業者と問題地域
生産および市場の機構改善〔ほか〕