出版社内容情報
ガット創設の揺籃期からディロン、ケネディ、東京の各ラウンドを経て93年ウルグアイラウンド終結までの約50年間に渡るガット農業交渉とそれを取巻く国際政治経済の重要事項を詳細にトレース、分析した唯一の本。
内容説明
本書は第二次世界大戦の終了前後に米国、英国の関係者を中心にはじめられたITO憲章、すなわちハバナ憲章の策定経過およびそれに代わるものとしてのガット協定の制定の経緯、特にハバナ憲章および一般協定において農業がどのような取扱いを受けたのかを記述するとともに、ガットの主催のもとにおこなわれてきた累次の多角的貿易交渉の主要な内容および交渉の背景であるその時々の国際政治経済の重要な要素をとりあげ分析している。
目次
第1章 ガットの起源と創設期
第2章 早期の出会い―1948~60年
第3章 ディロン・ラウンド
第4章 ケネディ・ラウンド
第5章 東京ラウンド
第6章 市場、政策、および危機における貿易ルール―1979~86年
第7章 ウルグアイ・ラウンド交渉
第8章 ウルグアイ・ラウンドの農業に関する協定
第9章 ガットにおける農業の将来