出版社内容情報
環境危機の文化的ルーツを西欧思想の原点から探り、土地倫理・水倫理・生物との共生を体現してきた地域共同体に学び、オダムからメイ、ラヴロックに至る生態思想を総検証。自然と文化の調和を目指す歴史観を探究。
目次
われわれが失った自然
堤防を横切る小道
博物の歴史
地球の変容
結婚の仲立ち―生態学と農業
土の意味
善い営農と公共の善
私・公・人―アメリカ人とその土地
王国、権力と水
河のように考える〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
s h i y u
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人と自然の相互関係の歴史を考察する学問が環境史。 歴史・生態・経済学をミックスしたような学際性があり、内発的に自然に触れたくなる田舎者ルーツもあって、私には馴染みやすい。 脱成長みたいな話ではないのに、最も現実的な妥協点と思っていた「資源に乏しい日本が国際社会でいかにプレゼンスを発揮していくか?そのための必要最低限の経済成長(環境負荷)は必要」の立場ですら人間中心。 「人間も自然の一部感」を持って生きてくことの遅効性を信頼しつつ、自然を単なる息抜きとしての癒し(消費)にしないことから始めてみよう。2025/08/26




