出版社内容情報
ケアとサポートの意味を、支える側から支えられる側への一方通行としてではなく、両者の相互行為として社会学的視点からとらえなおす
内容説明
支える側と支えられる側の相互行為として―高齢者、病者・障害者、生活保護受給者を対象に、それを支える家族、職業的サービス提供者、ボランティアに共通する問題群を、実地調査と聞き取りにもとづいて社会学的見地から明らかにする。
目次
第1章 介護経験とライフストーリー―生活史の継続という観点から
第2章 実の娘による「遠距離介護」経験と「罪悪感」―男きょうだいの有無による老親介護責任配分の位相
第3章 本人の「思い」の発見がもたらすもの―認知症の人の「思い」を聞き取る実践の考察を中心に
第4章 院内家族会とその支援的機能―小児ガン患者の「親の会」の事例から
第5章 職業者として寄り添う―病院内看護職と末期患者やその家族とのかかわり
第6章 ホームヘルプの事業所間比較―ヘルパーによる利用者への対処に着目して
第7章 支援/介助はどのように問題化されてきたか―「福島県青い芝の会」の運動を中心として
第8章 「義務としての自立の指導」と「権利としての自立の支援」の狭間で―生活保護におけるストリート官僚の裁量と構造的制約
著者等紹介
三井さよ[ミツイサヨ]
法政大学社会学部助教授
鈴木智之[スズキトモユキ]
法政大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。