出版社内容情報
平均寿命は延びても健康で長寿を全うする人は少ない。土-微生物-植物-動物の共存共貧関係の哲理をときほぐし、水と野菜を回復して人間が瑞みずしく生きる根本策を提示する自然と人間のドラマチックな博物誌。
内容説明
本書は生命を科学する生態系を舞台にした「自然と人間」のドラマチックな博物誌である。表題の「野菜で老いを美しく」は、人間誰でも誕生から老いるまでの人生を、心やさしく身ぎれいに暮したい、という願望を意図している。よって老いは“老人”を限定していない。老いを広義に解して「一生」の意である。また副題の「水と生命の健康学」は、今必要なホーリスティックヘルスを意図している。学問を総合的に追究する文学(基本は天文・地文・人文の三部門)のなかの“水に関する総体的な本質を求めて水文学”から検討した、ということだ。
目次
序章 自然と人間 その野生と人生―「あるがままの自然」を知る生きもの学
1章 「人と食と自然」その愛護に敬老あり―自然保護の原点を考える
2章 いつまでも瑞々しく生きるために―「水と人間」の水文学
3章 渚は地球の水を浄化する―サンゴ礁は太古以来の恒常生態系
4章 水と野菜と人間と―旬の“ばっかり食”に共通の生理あり
5章 水を回復し、野菜を回復する―連作障害の態様
終章 自然と人間を浄化する自然観
おわりに 自然の浄化作用と近年の食べもの汚染