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出版社内容情報
日本人の「いのち」は死後どこへ行くのか。
汎神論と習合思想の土壌に醸成された 独自の世界像を
『記紀』『万葉』から探る「たましい」の 精神史。
わがみちを
どこまでいけども
はてしなく
とほうにくれて
みちなきみちをゆく (東二)
「いのち」は生と死の両極を含み持つ言葉である。たとえば、『万葉集』に見られる「いのち」にかかる枕詞は「たまきはる」であるが、それは、「魂・来・経る(膨る・張る)」、すなわち「魂が来訪して膨らみ経ていくもの」の意味で、魂の来訪と通過を核として成立している。とすれば、「いのち」の中には「たま(たましい)」をも含んでいるということになるだろう。そのような日本人の「いのち」観に基づきながら、「環境・生命・倫理」について神道の立場から考えてみたい。(本文より)
内容説明
日本人の「いのち」は死後どこへ行くのか。汎神論と習合思想の土壌に醸成された独自の世界像を『記紀』『万葉』から探る「たましい」の精神史。
目次
序章 安部公房と三島由紀夫の比較から始める
第一章 「霊」あるいは「霊性」の宗教思想史
第二章 うたといのりと聖地の死生観
第三章 いのちをめぐる東西の自然理解と死生観―環境・生命・倫理~神道の立場から
第四章 モノと霊性―ものづくりからもののあれはまで
終章 言霊と神道―草木言語から人間言語・地域言語への射程
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年、徳島県生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院文学研究科神道学専攻博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科博士課程社会環境生命科学専攻単位取得中途退学。博士(文学、筑波大学)。現在、京都大学名誉教授、武蔵丘短期大学名誉教授、天理大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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